福万山 紅葉の山散歩 2012年10月31日2012/11/08

登山口 ~0:30~ 涸れ沢 ~0:20~ 笹原 ~0:50~ 福万山 山頂

 昨年は 久住の紅葉を見に行けなかったので今年こそはと思ったのだが、計画するのが遅すぎた。例年なら沢水の登山口から白口岳に登り、佐渡窪に降りそこで秋の色模様を満喫するのだが、今年は体力と相談し湯布院の福万山に決定した。今年の紅葉は例年より早く、今は中腹から麓が見頃との情報で標高1236メートルのこの山にしたのである。全行程比較的なだらかな登山路でハイキング気分で登れるのだ
 朝7時半過ぎに自宅を出て登山口に着いたのが10時半前。他に車は無く登山者はどうも自分一人だけのようである。

 身支度を調えて、最初の一歩からこの景色である。
俗塵に汚れた眼がだんだんと澄んでいく様な気がする。天気にも恵まれて日頃の行いが良かったようだ。この後杉の植林他を抜けてまた落葉樹林の中をてくてくと歩いていく。やっぱり今年の紅葉は早く始まったのか葉を落とした木々が目立つ。
 その分落ち葉を踏みしめて歩くので、登山靴を通してサクッサクッと心地よい感触が伝わってくる。聞こえるのは梢を通り過ぎる風の音と踏みしめる落ち葉の音。そして時折「ドーン ドーン」と大砲の音?。ここは自衛隊の日出生台演習地に近いので訓練の音が聞こえてくるのだ。この音さえなければ最高なのだが・・・。
 この樹林帯を抜けると急に視界が広がって笹原に灌木が点在するなだらかな稜線に出る。この稜線を歩いていくと福間山山頂に到着するのだ。
遠くに霞んで由布岳が見える。左手前に見える登山路をポクポクと歩いていくと、中央に黒く見える山頂へ到達する。天気は良いし、眼下に見える自然林は赤や黄色に紅葉しているし、実に気持ちの良い山である。昼近くなって大砲の音が聞こえなくなりホッとしていたら今度は風が出てきた。気温はと、温度計を見ると12℃。この温度の風は結構冷たいのだ。しかも笹原の稜線だから風を遮るものがない。手袋を持ってくるのだったと、チョッピリ反省。猿でも出来る反省をしている内に福間山山頂に到着。
 ここで昼食&昼寝と、いつもの山行であればのんびりと過ごすのだが、今日は風が冷たい。風を遮ってくれる小灌木を探して昼食。お湯を沸かしてインスタントみそ汁をすすり、コンビニのおにぎりをパクついている時に変な音が聞こえてきた。飛行場の近くでジェット機が頭上を通り過ぎていくような音量で「ゴオ-」という音がいきなり始まりその音の大きさは変わらないまま4~5分続き急にその音が弱くなり2~3分ほど聞こえて消えた。方角は久住山の方だったので又硫黄山が噴火したのかと (何年前だったか、久住の硫黄山が噴火した時たまたまその隣の三股山に登っていてその様子を見た事があるのだ) 目をこらして見ていたが変化無し。???のまま昼食を済ませ寒くなって来たので1時間程山頂にいて下山開始。帰りもパチリパチリとやりながら2時半前には車を置いていた登山口に到着。帰りに九重町の「見晴らしの湯」に浸かって汗と、筋肉の疲れを落とし、夕方には無事帰宅。

 で、あの変な音を調べてみると、「アポカリプティックサウンド」という所に行き着いた。聖書に載っていて、天使が吹くこの世の終末を知らせるラッパの音なんだそうだ。その筋の人々には支持されているようである。その音も金属音のラッパのような音から、工事現場の騒音のような音まで色々あるようだ。
 そうか!登ったのは水曜日、後2日で土曜日。やっぱり週末は近かった。